前回サンタマリアという街についたところで話がおわりました。
今日はその続きを書いていきます。
ウルバーノさんのおかげで無事サンタマリアに到着。3人とも心から喜んだ。
しかし、サンタマリアという街はただのローカルな街で観光地でもなんでもない。正直食べ物を買うお店があるのか?ってレベルに人がいない街だ。
お別れして宿を探す。
街は真っ暗。僕が持っていったライトをつけないとまともに歩けないレベル。
宿と思わしき建物に到着。ピンポン!とベルをならしてみるものの反応なし。
「おわった!野宿じゃ!」
3人ともそう思った。絶対そうだと俺は確信している。
他の宿がないかと小さな街をあるいていると僕のライトがタクシーを直撃。
中にはおっちゃんがねていた。目を直撃した。申し訳ない。
すると、おっちゃんが起きて出てきた。
怒られる!スペイン語わからないのに!怒られる!
と思ったが、
「ここは宿ないから次のサンタテレサへ行けば宿があるよ、タクシーでつれてってやる。一人15ソルで4人そろえばいける。熱いシャワーもある。」
と言われた。この区間はおじちゃん曰く観光として15ソルが固定料金らしい。観光地には見えないが・・・・
3人しかいない!朝までまてばコレクティーボがあるらしいが、それじゃ結局野宿。
交渉してたしか一人20ソルで3人でつれていってもらった記憶がある。15ソルから2−ソルぐらいの宿も紹介してもらうという話しで乗せてもらった。
サンタマリアからサンタテレサへの道はおなじみの崖っぷち道。
しかし、今回の運転手はスピードをものすごく出す。
絶叫マシンなんて次元じゃないw
普通に走ったら何分かかるのかは知らないが、夜中崖っぷち暴走運転で30分で到着した。
30分間はおじちゃんのこだわりが見え隠れする改造オーディオでペルーな音楽を流してくれた。
怒っているどころかおじちゃんはご機嫌だった。
サンタテレサについたのは深夜1時半頃。ここもほぼ電気がついていない。真っ暗だ。
すると一軒の宿の前にタクシーが停車する。おっちゃんがまっててくれアミーゴの宿だと言ってきた。
タクシーを降りて宿のドアまで行く。
おっちゃんは指の間にコインを挟む。
すると
「ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!ドン!ドン!ドン!(ドアをたたく音)ヘイ!アミーゴ!」
という音が5分間聞こえた。再度思い出して欲しい。時刻は深夜1時半だ。
ちなみにタクシーのドアも窓も閉まっていたが、音は鮮明に聞こえた。相当本気にたたいて叫んでいる。
5分たつとおっちゃんは帰ってきて一言つぶやいた。
「どうやらアミーゴは寝ているようだ。(真顔)」
3人「あったりめーだwww(爆笑)」
アミーゴの宿はだめなようなので、タクシーで別の所へ移動。
窓をあけ別のタクシー運転手と話している。
前半は聞こえなかったがきっとこう話していた。
「おまえ、どこか宿しらないか?」(想像
「うち、宿だよ」(想像
「おぉ、紹介してくれ」(想像
「ちょっとまっててくれ」(ここから聞こえている。
もう一人のタクシー運転手が携帯電話をだした。
どこかへ電話をかけている。
「ヘイ!ママ!宿の準備をしといてくれ。」
「わかった、ここへいってくれ」(想像
タクシーは動き出す。
どうやら宿があったらしい。5分しない間に到着。
ものすごく眠そうなお母さんと思わしき人がでてくる。
絶対寝ていた。深夜に申し訳ない。
挨拶をしてとても丁寧に宿の説明をしてくれた。
宿は12ソルらしい。安いwホットシャワーもあるという。
条件はそろった。むしろ条件より安かったが。我々はここに泊まる。
部屋を紹介してもらい荷物を運び入れたところで持参していたもずくスープを3人で飲む。
長い移動のあとのもずくスープは格別だった。うまい。
事前に説明はあったが、今はどうやら街が停電していて冷たいシャワーしかでないらしい。
次の日に備えてすぐに寝ることにした。
起床。前日は暗すぎて見えなかった街が見えた。
天井にのぼって街全体を見てみる。思っていたより広い街だった。
しかし、朝も停電していたので結局ホットシャワーはなく冷水をあびた。意外と平気だった。
言い忘れたが、こっちのホットシャワーは電気で暖めるものがおおい。なので停電になると熱いシャワーがない。
たまに感電してピリッとくるらしいがそれは体験できなかった。
宿を出る時、だめもとでホットシャワーでなかったから12ソルじゃなくて10ソルでいい?と聞くとあっさりOKしてくれた。
宿の設備の質は消してよくないが、深夜に急にきて泊めてもらい、お母さんはとても良い方で値段の交渉もしっかり聞いてくれる。
サービスには満足です。ありがとう。深夜に到着して早朝に出発したため宿名はわからなかった。
街を見渡すもやはりこの街には観光客は一人も見当たらない。住民はちらほら。
まずは、朝飯。
パスタです。味はトマトベース。肉はちょっとかため。前日から腹を空かせてたのでなんでもおいしく感じました。
さてこの街から次は水力発電所という場所に向かう。そこにつけばあとは電車の線路を歩いていくだけでマチュピチュまでつく。
この街からコレクティーボを拾うことも可能だったが、なぜかのりで歩くことに。やはり他に歩いてる観光客はいない。
イドロエレクトロニカ(水力発電所)という看板が見えたときにはすごく嬉しかったです。近づいてきた!
ひたすら歩き続けます。
遺跡の案内看板です。
正直こんなところに看板つくっても見る人いねーだろ!というところにありました。
どれも歩くような距離ではないです。自動車専用ですねw
橋に到着。ここらへんで水を買うのを忘れてたことに気付く。今飲んだ分でなくなった。
10分に1台ぐらい車がとおるので、次通るときに交渉をしようときめた。
橋を渡ってちょっとするとイドロへ客を迎えに行くコレクティーボが通りがかったので止めて乗っけてもらうことに。
イドロエレクトロニカまでたしか2ソルほどだったはず。
ここで通行人チェックがあった。
名前とパスポート番号を記入させられた。
パスポートを取り出すのがめんどくさくて、チェックする気配もなかったので適当にそれらしい番号を記入しておいた。
たぶんあってるとおもうけどもしかしたら違うかも。
コレクティーボをひろってからほんの15分ほどでイドロエレクトロニカへ到着。線路だ。
ここまでくると日本人はいなかったが、外国人バックパッカーが数人いた。
線路の横には店が並んでいて、まだこれから長時間歩くので2リットルの水を購入。値段は街の3倍ぐらいだった。
まぁ富士山の上で飲み物が高いみたいなものか。
この線路を進んでいけばマチュピチュにつくのかー!と3人で話していたら
早々に行き止まりへ。
すぐ横に森へつづく脇道というか人が歩いた跡があったので森を3分間のぼると本線の方へ出た。
これを辿ってく!
たまーに電車が通りがかるのでよける。
完全にスタンドバイミー状態である。左上の看板に渡らないでくださいみたいな事が書いてある。
横に歩道はあるが当然のように全員真ん中を通っていった。電車が来そうだったので途中から横よけた。
歩く!
歩く!
昼飯。スープとパン。
大自然。
しばらくするとマチュピチュ方面から集団が。雑談。
みため完全に外人のエノさんはドイツ人と日本人のハーフで日本語がぺらぺらだった。
アイルランドから来ている二人はアイルランドはひでぇ国でつまらないからもうもどらないね。といっていた。
全員で記念撮影。犬はマチュピチュの住民。ここからマチュピチュまで一緒に旅をする。連れていってくれるのでウルバーノと名付けた。
みなさんとお別れをし、再び歩き出す。
歩く。
歩く。
歩く。
歩く。
歩く。ウルバーノも歩く。
ウルバーノは歩くのがはやいが、しばらくして後ろを振り向く。いないとまっててくれる。かわいい。
ウルバーノ待つ。
トンネル。夕方だとおそらく先が見えないので、オアシスルートを使う際はライト必須。
トンネル通るなのサイン。いやそんな・・とおらないと先行けないッス。
通る。
トンネルを抜けるとマチュピチュ村が見えた。雑談しながらのんびりあるいたのでイドロからおおよそ4時間。
マチュピチュ村をバックに3人と一匹で記念撮影。
マチュピチュ村に到着。
ここでウルバーノとはお別れ。ありがとう!ちょっと寂しかった。
これがマチュピチュ村。どうみても日本の温泉街。
さすが観光地。線路にはだれもいなかったけどマチュピチュ村までこれば電車出来た人たちと合流するので驚くほど人がいます。
もうすぐ日が暮れそうなので宿を確保しに、シャワーがぬるかったのをのぞいていい宿でした。
熱々のお湯はでたらしいのですがタンクが小さかったらしく、シンジは熱々のお湯、僕はお湯たまに冷水、のっぽは冷水って感じでした。
Oro Verdeという宿で一泊15ソルでした。
実は前回の記事で通過したオリャンタイタンボという街で、シンジの知りあいのディミトリィさんと偶然遭遇しご飯へ行く約束をしていました。
というわけで記念撮影。休職中だというディミトリィさんからまわった国々と出身のフランスについていろいろ教えてもらった有意義な時間だった.。
Dimitriさんのサイト – Latino Trike
翌日マチュピチュで合うかもしれないという話をしながらお別れ。
長い一日が終了。おやすみなさい。明日は早朝からマチュピチュへ!